2015年10月21日

パッションフルーツ 秋

私が住んでいるのは愛知県豊田市
日本の気候区分Aでは温暖地と寒冷地の境目
今年は南国由来のパッションフルーツに挑戦
今日までの中間記をまとめてみました







4月中旬
茗荷竹がつんつんと顔を出し揃えた頃
草丈30cmを越えた苗を3本購入し定植した
(農業屋さんにて@398_)




肥料は2~3週間毎に油粕の液肥を薄めたものと
花蕾が着いて以降は骨粉も併せて使用しました

5/21
順調に育って初の開花は感動しました
予備知識によって、奥の5つの雄しべを切り取って
手前3本に伸びた雌しべに丁寧なる人工授粉を施した





8/2
初物が自然落果した
開花から成熟まで70日を要したことになる





落果してから更に5~10日間
常温で放置し、シワが酷くなるまで待って


    


冷蔵庫で1日冷やして、人生初の
パッションフルーツを自作で体験





香り・味共にまさに南国フルーツ感は充分!
バリバリとした種ごとの食感も
パッションフルーツ独特だった

成熟した外皮の色から大きく分類して黄種・紫種
のうち、紫種と思われます

しかし開花から口に入るまで約80日間を要するとは
なんとも気の長い果物である
去年のスイカの55~60日間でさえ長いと感じたが
もはや笑って待つしかないですね

猛烈な蚊の攻撃に遭いながらも花を見つけると
人工授粉作業を実施した


7月からは
気温の上昇で花蕾が茶色く枯れる現象に阻まれて
開花は無くなってしまった
花蕾の生育に影響する要因が最高気温なのか
平均気温なのか、そしてそのボーダーラインが
何℃なのかは調べても判らなかった





8/28
~初夏までに開花して受粉した実の自然落果が
ピークの6果を数え、厨房の果物篭が賑わった

これまで結実して落果した実は結局37個となった
話のネタに大半をお知り合いに進呈した

おひと方を除いて、見るのも食べるのも初めてで
パッションフルーツという植物名すら初耳で
充分な話題にはなった


これで終わりかなと思ったが、まだまだ草勢も力強く
各所からの脇芽も伸び、本枝の付け根太さは直径
20~25mmとなっていて、パッションフルーツを
排除せずに潅水と施肥を続けた


9月になった途端
花蕾の生育が正常になり、初旬には一斉に開花した
温度の上昇が花蕾の生育にとても影響することが
判った





9月中旬
連日、5~10の開花を見た

開花時間のピークが12~15時なので仕事中で
人工授粉作業は出来る範囲に終わった


10月に入った
草勢は一向に衰えを感じられなかったが朝晩の
冷え込みを肌で感じるようになった





この先の気温低下や日照時間の短縮による
葉枯れや落葉などによる果実の発育不全も
予想出来て、思い切って各枝の先端を切り止め
未開花の花蕾・見るからに小さそうな実も極力
摘み取った

摘み取った比較的小さな実を縦に割った






試食してみると味も素っ気も無かった
青臭ささえ無く、未成熟の瓜と言ったところだろう
糠漬けの種くらいには出来るだろう


10/2
ここまで害虫による食害も見当たらず、虫など
付かないと思っていたが2枚の葉に食べられた
跡があって探索





始めて見た幼虫で、何だか特定には至らず
その場で捕殺した

パッションフルーツの害虫は今のところこの1匹のみ
を確認して済んでいる


今朝のパッションフルーツの棚
9月中旬に開花し受粉叶った実が棚から50以上
ぶら下がっていて眺めているとなんだか楽しくなる





棚の高さは約2.5m
30cmそこそこの3本の苗が今では鬱蒼感さえ
感じる成長を遂げている

こんな大作になるとは思ってもいなかった

このところ晴天に恵まれており日照・気温とも問題は
無いが、ともに条件の悪化傾向は必至である

ぶら下がっている実が完熟するまではまだまだ
1ヵ月以上の時間を要するがスリルを味わいながら
見守っていくしか手は無い


来年もパッションフルーツを植えるか否かは
判らないが





取り敢えず比較的大きな実の種子は確保した


苗一本の単価は他の野菜類から比べるととても
高価に思えたが、ここまでロングランに楽しめるのなら
安い物かも知れないと実感している  


Posted by フィッシャーマントト at 13:00Comments(2)青果部