2014年11月13日

11/12【おしながき】

『打率2割では来シーズン使い物にならない・・・』
今回もそんな言葉が飛び出しそうになる貧果な仕入れ

同船された周りの方は数を伸ばして満足な笑顔で帰って
いかれたようです
元々、ヒラメは坊主覚悟の釣りではありますが、アタリが
多かっただけに今後の課題も沢山見えた、そんな有意義な
仕入れと言ってよいのかも知れません


                                亭主


=======  【おしながき】 ========


仕入れは2枚の中平目、平目尽くしと申しますか
平目しかございません


【強 肴】
平目 珍味三昧





真子 汐茹





縁側 肝醤油和





胃袋 湯通しぽん酢 







【御 造】
平目大皿





奥から 薄造り





手前 昆布〆





縁側には 縁側







【御食事】

平目 粗出し茶漬



粗から出る濃厚ながら上品な出し汁はそのままで、一段上の
吸物になりますが平目の身がふんだんに乗った茶漬も絶品





とても体に良い物を摂った満足感が沸いてきます
豊かな大山沖の海から与えられた獲物に感謝、感謝!  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(2)ヒラメ

2014年11月12日

11/11鮮魚部仕入れ

昨日は11月から始まったヒラメが絶好釣というお話に
ついつい釣られてしまい
豊浜 大進丸さん
に乗せて戴き、珍しくヒラメの仕入れに行ってきました





早めに目が覚めてしまったので、いそいそと支度して
船宿に到着したのが4時15分ころ
受付に置いてあったヒラメ3隻分の釣り座記入用紙は
既に半分程が埋まっていた
迷いはしたがどの釣座が良いのか何のデータも持ち
あわせてはいないので、第八大進丸の左舷トモ側に
名前を記入して車中で1時間程度仮眠した




荷物を船に積み込み空を見上げると、泣き出しそう
先回のアカムツに続いて鬱陶しい雨が私の釣友に
加わってくれたようだ

集合時間が5:30、6時出船
第八でエサにするイワシを取りに行き、港に戻って
他の船に分配された




沢山のイワシと11名の乗客を乗せて6時過ぎに船は
港を離れる

移動中は船室に入ってうつらうつらと過ごす
去年は竜宝さんからヒラメに行ったっけ・・・
ヒラメのアタリ忘れたかも・・・
などとおぼろげに思い起しながら夢うつつ

1時間少々移動して減速、釣座に座ると正面には
神島や大山が映る
イワシが配られて、準備して投入

     


水深は35~40m前後
2投目にアタリがあって、引き込みを待ってアワセを
入れるが空振りした
比較的根が厳しいポイントのようで、仕掛け3セットと
錘をロストしながら次のアタリもアワセでは空振り

朝のモーニングサービスか頻繁にアタリがあった
しかしことごとくアワセは空を切るばかり

周りでは入れ替わり立ち代り海中にタモが刺さり
ヒラメを捉えて揚がっている

なぜだ?掛からない
焦りで頭の中が真っ白
アワセが早すぎるのかと暴れる竿を睨み我慢していると
気配も消えて逃げられる
竿の突っ込みでアワセると空を切る

そうこうしているうちに船の中は平穏を取り戻し、朝の
時合いが終了となって10分ほど移動

この時点で両隣の生簀には既に本命が2~3枚泳いでいた
移動してからはマッタリとした時間が流れて状況は
芳しくはなかった




次々と小さくポイントを移動するも状況は変わらず
私の竿にもガツンとしたアタリはあったものの気配続かず
回収するとイワシに大きな傷が出来ていた

11時を大きく回った頃、再び10分ほど移動して
時間までのポイント変更、水深は45~50m
このポイントで再び、船は賑やかな雰囲気となるが
私はアワセで掛けきれない

掛けきれない私に見るに見かねたのでしょうオオドモの
常連さんからアワセのタイミングでアドバイスを頂く
更に、エサの付方を指導してくれた

次のアタリは頂いたアドバイスが功を奏し、やっと掛けて
この日初の魚の引き応えを味わうことが叶う



待望のアメ色魚体を手にしたのは12時10分
そこから時間まで、更にアタリ1回を連続で掛けて
この日の沖上がり時間を迎えたのである


シトシト降る細かい雨のように泣き出しそうな心と
焦りから私を救って戴いた左舷オオドモの常連さんには
とても感謝です、ありがとうございます


船宿HPより画像頂きました


左舷ミヨシの方がよく釣っていた様子は見えていましたが
16枚は驚きです

しかし10回ほどのアタリでたったの2枚、打率2割では
来年の年棒も大幅ダウン確定
球団から自由契約の宣告が出るかも知れません  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(6)豊浜 大進丸

2014年11月04日

シラス

シラスは魚の種類ではなく、イワシ類を代表とする大量の稚魚
(10~30mm)を総称しての名称で、全国的に認知度がある

全国的に漁もあってシラスが大漁な期間の漁港はとても活気に
あふれている

通常は2艘の船が網の両端から伸びたロープを各々スピードを
合せ、相手の船と進行方向を絶えず注意し連絡をとり合いながら
舵をきっていく
何も解っていないレジャーボートなどが2艘の80m程に広がる
間に突っ込んで来たら最悪の事態も想定され気が抜けない




また獲物が小さな魚体とくれば網の目も小さく、この網を引く
為には非常に力の強い巻き上げ力を必要とし、うっかりして
ウィンチに体の一部が巻き込まれる事故も起こり得る

獲物が小さいと言っても漁師の方は命懸けの仕事をされている

・絶妙の塩分濃度で窯茹でされた・・・釜揚げ
・釜揚げ後に適度に干された・・・しらす干し
・じっくり干して乾燥させた・・・ちりめんじゃこ
・稚魚から少々成長した・・・かちり




どれも美味しく、小女子も含めて私は飯に乗っけて丼ぶり一杯は
楽勝な好物である




5年ほど前まで@2,000~2,500/Kgで手に入って
いた記憶がありますが最近は2~3割は上昇しているようです




以前はアジ・タイ・イカ・タコ・ノレソレ・カニから超レア物の
タツノオトシゴまで見つけた時には嬉しくてしょうがなく、なにやら
幸せの絶頂に昇り詰めた感動をおぼえたものである
最近は食物アレルギー上の問題からこれらのいわゆる不純物は
残念ながら出荷の前に極力取り除かれるらしい  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(4)シラス

2014年11月03日

11/1【おしながき】

残り時間30分、仕入れ箱に注文した魚の姿無し
今回も際どい仕入れ、たまには注文の魚をさくっと
仕入れて、早めに切り上げてきてもよいものを・・・



珍しく3尾ともにタイノエは棲んでいなかった 



品数はありませんが何とか注文の魚の料理も出来
まさに獲れたてのシラスまで船宿から手配頂いて
トト庵厨房も助かりました





                          亭主



=======  【おしながき】 ========








【強 肴】
獲れたてシラス 生姜醤油





【煮 物】
喉黒






【御 造】
穴子






【炙 物】
喉黒 炙り前





軽~く塩を振って
喉黒炙り






【御食事】
釜揚げシラス飯・粗仕立てどんこ汁



てんこ盛りの釜揚げシラス、そしてふわふわ食感の
どんこが嬉しい



新鮮な喉黒、こんな美味しい魚の味を知ってしまったら
魚を好きにならずにはいられない

水深250mの海から与えられた獲物に感謝、感謝!  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(5)アカムツ(ノドグロ)アナゴシラス

2014年11月02日

11/1鮮魚部仕入れ

今や日本の夢を背負って立つ男
錦織圭
9月13日の帰国会見で錦織圭選手が発した
魚が好きなのでアユが一番食べたいけど、時季ではないのでノドグロが食べたい 

のコメント、相当な魚通ですね
このコメントで築地のノドグロの相場が一瞬、5割以上
跳ね揚がったのだとか?

昨日はそのノドグロ、久々のアカムツを仕入れに
出掛けました





福田 大寿丸さん

人気が高く天候の影響もあって、昨年は一度も
乗ること叶わず約2年振りにお世話になりました

メタリックレッドを基調としたグラデーション
その魚体を久々に手にすることが出来るか?


昨日から霜月は11月、6時集合6時30分出船
竿入れは7時
天候は最初だけ曇り、のちほぼ雨




釣座はくじを引いて4番は右舷ミヨシ
ミヨシの釣座には仕掛けを揚げた時に便利な
マグネットの台が付いていた




支給されたエサは
細い短冊状のイカ



オキアミ



冷凍ホタルイカもチョイスできるが前日に3パック買って
持ち込んでいたので、イカとオキアミを頂いた




冷凍ホタルイカはワタを傷付けない様にハサミで
外套を切り開き取り除く



針に付けるときは目と目の間に針を刺し通す

前日の帰宅時に調達して仕込んだ特エサは
サバ皮とシャケ皮短冊



これも併せてコーディネートしながら試します



仕掛けは自作



天秤吹流し3本針
糸は全て6号、全長4.3m
枝は回転ビーズを使用した35cm
ホタ針18号に自作フラッシャー巻き
天秤40cm以上に錘200号

7時より投入
釣り開始するも反応の無い時間が続く


1時間経過、アタリ無し・・・


1時間と30分経過し
移動の為に巻き上げるとドンコが付いていた




2時間経過、何やら本命とは違う竿先の変化は
メタボアナゴ




4時間経過してドンコ


船長は喰いの悪さに首を傾げながら次々とポイントを
移動するも状況は変わらず
ここまで左舷トモの方が揚げた40cmクラスが
船中1尾だけ


いけない!旨いアカムツの炙りを押し退けて
『坊主』の2文字が頭の中で成長してゆく



5時間と30分経過して12時30分
初の本命らしきアタリ
慎重に取り込んで、ようやくのアカムツは36cm




すぐまた流し替えて時間一杯
一尾獲れて私の殺気が薄れたのだろうか、船長から終了を
告げられると共に良い魚信があった


これはちょっとデカイかもと確信して手持ちで巻上げ
結局は30cm足らずの一荷2尾でした





最後に2尾獲れて最低記録の2尾を下回らず
ホッとしました
時合いでしょう、喰いが良くてあと1時間延長して
釣らせて欲しい気持ちながら釣れた本命に感謝

本命のアタリが2度でバラシは無く、ホタ針については
今のところ良い印象
エサの種類については時合いが一瞬だったので、判断
出来る材料が無いが用意出来る物は持って行きたい


大寿丸船長、釣果が芳しくないことを気遣ってか沖から
シラス漁の漁船に連絡をとり、皆さんへ獲れたてシラスを
手配してくれました

半透明で薄青く粒が小さく揃っていてこんなに
嬉しいお土産はありませんでした

乗せて戴き、釣らせて頂き、お土産まで頂き
ホントにありがとうございます

豊かな遠州灘と福田 大寿丸さん
そして海から与えられた獲物に感謝、感謝!  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(6)福田 大寿丸