
2010年11月11日
マダイの鼻孔

天然と養殖の見分け方でよく紹介されるのは
・鰭(尾鰭・胸鰭)の形
養殖は擦れ切れている。
しっかりと泳いでいないので貧弱であるなど。
・魚体の色
養殖はどうしても浅場で日焼をおこし黒ずんでいる。
日焼け予防として生簀が黒い遮光ネットで覆われて
いたりする。
・顔の口周り
養殖は餌を自ら果敢に捕る必要が無いので未発達。
・魚の体型
養殖は尾鰭の付根がややでっぷりしている。
(女性で例えると足首といったところか)
天然はクビレるところがしっかりクビレていて曲線が
素晴らしく美しい。

画像は先回のトト庵の天然マダイの焼き物ですが鼻の
孔を探すと、左片側に2つの孔がはっきり分かれて確認
出来ます。
養殖ではエサを与える時にどうしても密集して奪い合う
ことになるので、他の魚の鰭で鼻の孔が傷ついたり
仕切網についた貝類に引っ掛って2つの孔の表面が
共通になってしまうらしい。
養殖ではこの孔間が壊れて長孔状に傷ついている魚が
多く見られます。
天然のマダイの鼻孔は左右片側2つが綺麗ではっきりと
していて両側で、4つの孔が明確に判るとのこと。
汐焼きをつつきながら御前崎の船頭さんから教えて戴いた
見分け方をふと思い出した。