2016年12月21日

12/18~20 【おしながき】

思いがけず美味しいお魚が入荷
トト庵での料理は始めてのお魚となりました





甘鯛尽くし  


出来の悪い仕入れ人、珍しくいい魚を揃えて来おって
やれば出来るじゃん!
今年一番の珍事か・・・


                              トト庵亭主

=======  【おしながき】 ========



【揚 物】
今回の料理はこの一品に尽きます
紅ぐじ 若狭揚げ (松笠揚)





鱗を付けたまま食べ易そうな大きさに切りつけ
身側に軽く塩を振って暫し、塩が回った頃に
更に身側に軽く片栗粉をまぶし、ひたひた程度の
油をやや高温気味に熱し、皮目を下にして入れ
1分ほどで返し身側を下に15秒程度揚げる
油温低下と揚げ具合の管理のためにも一度に
沢山揚げず、3・4切れ毎にして茶色になる前が
よろしいようです

口に入れると先ず、そこはかとなく軽い鱗の
サクサクな噛み応えに吃驚
そのあと溶けてしまいそうな身質のフワフワな
優しい歯触り、そして皮のモチモチ感も味わう
ことが出来る逸品
何と不思議なミルフィーユだろうか

一切れで甘鯛ファンになっちゃいました
新鮮な釣り甘鯛のまさに揚げたてを口に出来た
幸せに感謝、感謝!です




【御 造】
紅白ぐじ 食比べ





紅ぐじ





白ぐじ




赤甘鯛に比較すると白甘鯛の方が若干身質が
しっかりしていて身の中の上品な脂もほんのり
ではあるが多く含んでいた
身質の硬さは無いが白の味はメイチダイに近い
と感じた

比較すれば白組の勝ちとなるがどちらも旨い
片方だけ出されたらどちらか判らないかもです

赤甘鯛も白甘鯛もどちらも上品な白身です
刺身で食べるのは少々贅沢で勿体無い気がした
どちらかと言うと若狭揚げや昆布〆で頂いた方が
価値が上がるお魚なのかも知れません


【〆 物】
昆布で包み、冷蔵庫にて32時間寝かせ、良い
具合に仕上がりました








紅白の甘鯛を両方、昆布〆に充てましたが
赤でも遜色無く、旨い一品



【御食事】
紅ぐじ飯
丁度、炊き上がりました





甘鯛粗吸いとご一緒にどうぞ







偶然タイミング良く乗ることが叶い、未知の
美味しい料理を釣らせて戴いた福田 海豊丸さんと
豊かな遠州灘の
海から与えられた獲物に感謝、感謝!  


Posted by フィッシャーマントト at 09:00Comments(2)アマダイ